水野梅秀

どんな人でも教育を受ける権利がある

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もうひとつ、ボランティア活動でも、戦争、災害などに対する救援活動は目立つんです。税金も出しやすい。しかし、教育というのは緊急性がなくても必要なんです。そういうところには政府もあまりお金を出しません。民間も同じです。そういうのを、我々NGOがやっている、国際貢献、国際援助なんですね。教育というのは基本的人権です。どんな人でも教育を受ける権利があるにもかかわらず、インドでは貧しい人たちの人権を奪っているんです。

きょうの第三分科会のテーマは「平和・人権・憲法」でしたね。人権というのは平凡社の百科事典にはこう記述されています。
「性、貧富、身分、地位、階級等の差別なく、平等を有する権利」。

憲法11条にも「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる」とあります。
しかし、本当にそれを守っていくのは、国民それぞれの義務なんですね。

さらに、1948年に国連総会で採択され、日本も批准している世界人権宣言には、「人類、世界すべての国民が、固有の尊厳と平等でゆずることのできない権利を承認することは、世界における自由、正義、及び平和の基礎である」とあります。きょうの議題であります平和、人権を守るのが憲法ですね。おわかりいただけたと思います。

(第三分科会「平和・人権・憲法」講演(2005年)資料より編集して掲載)

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