正伝の仏法

禅は自分と向き合う時間を大切にする

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この間、禅寺のイメージで掃除の話を書きましたが、禅は自分と向き合う時間を大切にします。坐禅は正に自分と向き合う時間で、坐って一見何もしていない様に見えても、自分は生きているから呼吸もすれば、動きたくもなる、耳からは何かが聴こえてくるし、寒い日には冷気が感じられ、そのような中で坐っている間もこの身体は忙しくしています。

掃除であれば、自分の生きている場所と向き合う時間です。汚れたら、散らかったら、そこを掃除するというのは当たり前の話ですが、禅宗の掃除は違います。その場所がどうなっていようと、毎日、もしくはスケジュールを決めて掃除をします。綺麗だと思っていた空間でも、掃除をしてはじめて汚れていたのかと気づくこともあります。

先日、風呂場(浴室)の電気が点滅していたので新たなものと取り替えましたが、明るくて驚きました。毎日生活していると明暗の度合いにも慣れてくるということでしょう。明るいと掃除も捗るので良いですね。

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