鏡餅と寿餅と献餅と
子どもの頃は年末に家で機械を使いお餅つきをするのが楽しみでした。餅つきをする前の日から大きな入れ物にもち米と水を入れて準備しておき、翌日に機械で何度も餅をついていきます。白い丸餅、餡子を入れた餅、角餅、そして、仏壇用の鏡餅。生家には浄土宗の仏壇がありました。大・中の2段にした鏡餅をお供えします。家にあるお餅の中で一番大きなお餅です。子どもの頃には何の意味も分からないながら、このような年中行事を楽しみにしていました。時は経ち、大学生の時は年末年始は休みなくお師匠さん(水野梅秀)の手伝いをしていました。どこに鏡餅をお供えしないといけないのかをお師匠さんに確認しながら紙に「小の鏡餅いくつ」「中の鏡餅...