坐禅と座禅

瞑想日記

坐禅の字には、坐禅と座禅があります。坐を使う場合、外で行う坐禅から派生した言葉です。座を使う場合は部屋の中、屋根のあるところで座禅を行なう場合です。ただし、洞窟、洞穴、大きな大木の下での坐禅は「坐」の字が使われていることが多い印象です。

意味が分かった上で使い分けていれば良いのですが、意味も分からず使い分けているのかなということがあり、わざわざ「坐」を「座」に直したりする場合は、意味合いを吟味することがあります。ただ単に「坐」は旧字だからということではありません。

海や川、山に行ってみると、音に溢れています。外部の音をシャットダウンしている室内は瞑想に適した環境をつくり上げています。お釈迦様も達磨さんも、そこに連なる祖師たちは外の環境で坐禅をしていました。

雨の日は雨の音、風の日は風の音、水流の音、鳥の音、昔ならばこれくらいでしょうか。現代ならば、車の音、電車の音、人工的な物音が聴こえてくる中で坐禅をすることになるでしょう。

總持寺での毎朝の坐禅(室内ですが、祖師からの正伝の仏法として「坐禅」という字です。)では、鐘鼓楼から鐘や太鼓の音が微かに聴こえて来る中で坐禅をしました。

本日は大晦日、除夜の鐘が聴こえてくる中で坐禅が出来る貴重な日です。

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