トマトは果実の大きさにより大玉トマト(200g以上)、ミニトマト(10~30g)、中玉(ミディ)トマト(50g前後、大玉とミニの中間)に区分されます。
トマトはビタミンCを多く含み、時間をおいても損失が少なく、β-カロテン、カリウム、ビタミンE、ルチンなどが豊富です。赤い色素でポリフェノールの1種であるリコピンが含まれています。
ミニトマトは、大玉トマトに比べて、カロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維などが豊富。トマトに含まれる酸味成分はクエン酸で、食欲を増進、疲労回復、血糖値の上昇を抑える作用があるといわれます。
気温が32℃以上の環境では花粉稔性の低下により着果障害や不良果が増加し、最低気温が8℃を下回ると幼花の発達が損なわれ障害を受けます。適湿度は65~85%で、これ以下では生育が劣り、これ以上では病気が発生しやすくなるようです。野菜の中では強い光を好む性質があり、日照不足になると軟弱・徒長となり、実のつきが悪くなったり生育不良を起こしやすい傾向が見られます。
栽培記録
2025年は接木ミニトマト/CF千果の苗木1つを使い水耕栽培を行ないました。この品種の果色は鮮赤色で美しい光沢があり、果重は15~20g。果形はきれいな球形で果ぞろいがよいとされます。
糖度は8~10度。比較的糖度が高く、緻密な肉質で食味が特にすぐれます。
草勢は中強で長段栽培に向き、花数は1花房当たり30~40花で、低段ではやや少なく、果房整理の必要が無い省力型品種で、自家菜園用にも最適なようです。
トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病(F1)、サツマイモネコブ線虫(N)に耐病虫性があり、「CF」と名前に付くのはそのためです。
60ℓ容量のタライに50ℓほど養液を張り水耕栽培を始めた段階。
もう少しで一番目の花が開きそう。
第1花。
水耕栽培では根を観察できるのも面白いところ。白い根は最近伸びた部分です。
第1花房の様子。花の左端には第1花の小さな実が見えます。
水耕栽培容器に定植して約1ヶ月。第1花の小さな実も徐々に大きく。
脇芽を取らずにソバージュ栽培している様子。
第1花房。
脇芽を取り、メネデール入りペットボトルで根出しをしてみます。8日目でこのような白い根が出てきました。
根出ししたものもこのように水耕栽培できます。