典座教訓の実践/調理理論 ゲル状食品の熱可逆性と熱不可逆性について ゲル状食品には、熱可逆性と熱不可逆性という性質があります。熱可逆性は、加熱(または冷却)すると形状を変えるもののうち、再び冷やす(または温める)ことで凝固してゲルに戻ります。この性質はゼラチンや寒天に見られる特徴です。熱可逆性は加熱を加える... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 そばの調理性について そばは、香味を重んじるので、そば粉は挽きたてを用いるという特徴があります。また、挽きたて、打ちたて、ゆでたてがおいしさの条件といわれています。・そばでは、そば粉8、小麦粉2の割合で混ぜて調製したものを「二八そば」といいます。つなぎが入ること... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 寒天ゼリーについて ・寒天の原料は天草(テングサ)やオゴノリなどの紅藻類です。・寒天で作る牛乳かんの寒天濃度は、7~8%です。牛乳に含まれるたんぱく質や脂質は、寒天のゲルを阻害する働きがあるため、食感が柔らかくなります。・寒天は高温で再加熱すると再度溶解します... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 ゼラチンゼリーについて ・ゼラチンに砂糖を加えると、ゼリー強度は高くなり、崩れにくくなります。また、酸の強い物を加えると、ゼリー強度は低くなります。・ゼラチン濃度が高いほど、ゼリー強度は高くなり、崩れにくくなります。・ゼラチンゼリーは寒天ゼリーよりも柔らかくなめら... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 油脂が劣化して、食用にならなくなる現象を変敗といいます。 変敗とは、食品の味や色など品質が変化し、食用には適さなくなることをいいます。狭義では科学的要因による変化を変敗とよび、油が酸化して変質してしまうのはこれに当たります。一方、たんぱく質が変質することは「腐敗」といいます。油脂は空気に触れる、加... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 日本料理について ・精進料理とは、仏教の教えに基づいて殺生を避けて調理する料理です。そのため、動物性食品は用いず、出汁にはしいたけや昆布を用います。・日本料理の原点は割烹にあり、出汁を用いた煮物の技術を中心にしています。・日本料理では、季節により旬の食材を大... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 砂糖を添加した際の特性の変化について 砂糖は甘味を付ける役割があるほか、以下の特性があります。【アミノカルボニル反応(メイラード反応)】褐変反応ともいう。砂糖を加えて加熱すると、食品のたんぱく質、アミノ酸が褐変し、香ばしい焼き色になる。【防腐作用】微生物の増殖を抑える。ジャムや... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 卵黄は脂質(33%)・たんぱく質(17%)・水(50%)で構成され、脂質に「レシチン」が多く含まれているのが特徴です。 レシチンは、本来混ざり合わない水と油の性質を中立させ、なじませる「乳化」をする作用を持っています。卵黄は高い乳化力があり、乳化が必要なマヨネーズやアイスクリームの原料に使われています。 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 天ぷらについて ・天ぷらをする時、油の中に大量の材料を一度に入れると、急激に油の温度が下がってしまい、からっと揚がりません。油の温度を一定に保つために、材料は少しずつ入れる必要があります。・素揚げした場合の給油率は、食材や切り方によっても異なりますが、3~... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論
典座教訓の実践/調理理論 食材料の洗い方について ・うどんやそばを茹でたあとは、冷水で洗ってぬめりを取ることで、のどごしの良い麺になります。うどんやそばは表面に粉が付いているため、茹でると表面がぬめります。美味しく仕上げるには、よく洗ってぬめりを取ることが大切です。・魚介類は、濃度3~4%... 2020.10.16 典座教訓の実践/調理理論