buddhism

典座教訓の実践/調理理論

揚げ物の調理について

揚げ物は、揚げ油を熱媒体とする「乾式加熱」(水を使わない加熱)で、揚げ物の衣には食品の水分の蒸発を防ぎながら加熱する役割があります。揚げ物は、油に直接触れる衣から水分が蒸発し、その際に空洞ができて油が入り込みます。中の食材は油に直接触れてい...
典座教訓の実践/調理理論

膨張剤について

・重曹(炭酸水素ナトリウム)・・・炭酸水素アンモニウムの水溶液は、加熱すると炭酸ガス(二酸化炭素)とアンモニアガスが発生します。・塩化アンモニウム・・・塩化アンモニウムの水溶液は、加熱するとアンモニアガスが発生します。豆腐をつくるときに豆乳...
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きのこ類の調理性について

【きのこ類の特徴】・きのこ類の主な旨み成分はグアニル酸です。・食物繊維、ビタミンB1・B2、カリウムなどを多く含みます。・約90%が水分で、生のきのこは傷みやすいです。【しいたけ】ビタミンDに変化するエルゴステロールが豊富です。かさが開かな...
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電磁調理器(IH調理器)について

電磁調理器は、電磁コイルで発生した磁力線が金属製の鍋底を通る際に発熱します。コンロ自体は発熱しません。熱効率は約90%で、ガスコンロや電子レンジよりも熱効率が高いです。・電磁調理器で使用できるのは金属製の鍋です。ほうろう鍋は金属製の鍋をガラ...
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混ぜる調理操作について

・卵白の攪拌(かくはん)による泡立ちは、たんぱく質の表面変性によるものです。卵白が泡立つのは、たんぱく質が激しく撹拌されることによって変性を起こし、薄い膜状になって空気を包み込んで気泡を作るからです。・薄力粉を用いたスポンジケーキの生地は、...
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冷凍食品の扱い/低温保存について

冷凍食品は有害微生物が増殖できない-15℃以下に保ったものです。冷凍食品には、解凍してから調理するものと解凍せず凍結したまま調理するものがあります。基本的に、生の食品は解凍してから、調理済みの食品は凍結したまま調理することで食品の味を保つこ...
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いも類の調理性について

【いも類】植物の地下茎の一部が肥大したものです。【じゃがいも】・芽、緑化した部分に有毒な「ソラニン」「チャコニン」というアルカロイドが含まれるので、取り除く必要があります。・じゃがいもには消化酵素ポリフェノールオキシダーゼが含まれるため、切...
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うま味成分について

食品中に含まれ、味としての刺激を与える物質をうま味物質といいます。味の種類は、甘味・酸味・塩味・苦味の4つが基本味とされています。現在では、うま味(昆布・かつお節・うま味調味料などの味)を加え、5つの基本味と考えるようになりました。【うま味...
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電子レンジ加熱について

・ビタミンの損失は少ない。電子レンジは短時間加熱のため、熱に弱い.ビタミンの損失を抑えることができます。・熱効率が良い。電子レンジは、マイクロ波によって、食品内の水分子を振動させることで、熱を発生させます。食品の外側からでなく、食品内部から...
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小麦粉菓子類の生地に関する記述

・「クッキー」生地の焼き色は、アミノカルボニル反応によって褐変したものです。アミノカルボニル反応(メイラード反応)は、たんぱく質やアミノ酸、ブドウ糖や麦芽糖などの糖類を一緒に加熱した時に起こる現象です。焼き菓子、かば焼き、しょうゆの褐色は、...