いも類の調理性について

投稿日:2020年10月16日 更新日:

【いも類】

植物の地下茎の一部が肥大したものです。

【じゃがいも】

・芽、緑化した部分に有毒な「ソラニン」「チャコニン」というアルカロイドが含まれるので、取り除く必要があります。

・じゃがいもには消化酵素ポリフェノールオキシダーゼが含まれるため、切った断面が空気に触れることで色素成分となるポリフェノールと反応して、茶色く変化してしまいますが、これを「褐変(かっぺん)」と呼びます。

・男爵いも、キタアカリなどは、でんぷん質の多く、ほくほくしていて、マッシュポテト、ポテトサラダに適しています。

・メークイン、インカのめざめなどは粘質で煮崩れしにくく、煮物に適しています。

【さつまいも】

・ゆっくり加熱することで甘味が強くなります。(消化酵素アミラーゼによってでんぷんが糊化し、麦芽糖に変わるため。)
よって、加熱時間の短い電子レンジより蒸した方が甘味が強くなります。

【さといも】

・皮に、皮膚のかゆみを起こすシュウ酸カルシウムが含まれているので、酢水で洗います。
酢(または塩)にはシュウ酸カルシウムの針状結晶を落としやすくする作用があるためです。

・ぬめりの成分は多糖類のムチレージ、ガラクタンです。

・塩水でゆでると、ぬめりが取れやすくなります。
ぬめりを取っておくことで、里芋を煮る時に味がしみ込みやすくなります。

【やまのいも】

・強力なアミラーゼが含まれるので消化が良く、生で食べられます。

・いもの中ではたんぱく質が多いです。

【こんにゃくいも】

・こんにゃくの原料です。

・主成分は食物繊維のグルコマンナンです。

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