なすはインド原産の淡色野菜として世界中で栽培されています。果実は黒紫色が多いですが、色や形は様々で多数の品種があります。ナスビとも呼ばれます。
栽培記録(2025年)
今回は接木ナス/とげなし千両2号の苗木1つを使い水耕栽培を行ないます。
ナスのとげなし千両2号という品種は果実のヘタや茎葉などにトゲがないので果皮に傷を付けにくいです。長卵形で、果色は濃黒紫色でつやがよく、秀品率が高い品種。そして、単為結果性を持ち、受粉作業が不要です。果皮はやわらかくて品質がよく、調理の幅が広いとのことです。
・収穫は開花後20~28日頃。
(実の形が見えてから、1週間~10日間くらいで収穫可能になる)
・主枝と1番花の一つ下の脇目を残して、それより下の脇目は取る。
・今回は4本仕立てを目指す。主枝と1番花の一つ下の脇目で2本仕立てにし、さらに伸びた場所で2本仕立てにする。仕立てた主枝から成った実は育てる。4本仕立て以降の主枝から出た脇芽を側枝として育て、1つ目の花が咲いたらその花の1つ上の葉を残して摘心し脇芽を取る。実を収穫する時にその側枝ごと切る。切ったところから脇芽が伸びて・・・を繰り返す。
2025年4月7日 浸水(1日目)・・・小雨時々曇 最高15℃/最低3℃(栽培地の気象台発表のもの)
8ℓ容量のバケツに7ℓほど溶液を張り、根の下半分が浸かるほどの位置に固定。(ハイポニカ1ml/水500mlの割合で希釈した溶液)
2025年4月16日 苗を購入する前に咲いたと思われる一番花のへたが大きくなってきているのを確認。(10日目)
寒さや雨が多かった影響で成長が遅いようなのでこの1番花は早めに取った方が良いかなと考えています。樹勢が良ければ実になるまで育てても良いのですが。取ってしまうのは成長を促すためです。
2025年4月22日 何と!?朝確認すると苗がひっくり返っていました。どうやら夜にカエルが負荷を欠けたようです。1番花は取りました。
2025年4月22日 60ℓのタライに引っ越しました。目論見通り行けば良いのですが。カエルにひっくり返される心配はなくなりました。画像で上部がデコボコしているのはペットボトルで自作実験しているウォーターシャワーが入っています。
2025年5月9日 新芽や蕾は複数出てきましたが、株自体が大きくならないようで、葉も少し反り丸まっているので、溶液のEC値を計ると1100くらいだったので、栄養が少ないと判断して、1400くらいにしてみました。
ミニトマトの根と比べると長く伸びないので心配していますが、白い水耕栽培用の根が出て来ているので、今日の対処で全体の成長に繋がればと思います。
あと、上の写真を撮った後に脇芽を取りました。一番花は大分前に取りましたが、それ以降の蕾を観察している限り、一番花が咲く前に取ってしまったことに気づきました。
2025年5月17日 2番花、3番花の開花。(41日目)
完全な水耕栽培で、土の代わりになるものはスポンジのみのため、今日のような強風では株ごとぐらついていました。急遽、ペットボトルを加工したもので主枝をカバーすると安定してくれました。
2025年5月18日(42日目) まだまだ寒暖の差があるので、ビニール袋を株自体にかぶせました。今月中はこのまま様子を見ようかなと思います。主枝と2本立てにする脇芽の伸びが思ったように進んでいないのですが、なすは夏野菜なので、安定して暖かくなるとさらに生長してくれるのではと考えています。
2025年5月19日(43日目) 15時に帰ってきたらビニール内が水蒸気で水浸し状態でした。速攻で撤去しました。でも、急に枝が伸びたようにも感じたので無駄ではなかったと思います。他の野菜も同じようにして、こんな状態ではなかったのですが。
2025年5月20日(44日目) 今のところ2本仕立てになるようビニールひもで誘引してみました。順調に行けば4本仕立てにしたいです。
2025年5月22日(46日目) 花も付いていますが、主枝の生長を優先したい時期です。
2025年6月1日(56日目) 濃い紫の葉は栄養が行き届いているからだとか。EC値は1400くらいです。