ノロウイルスはアルコールでは不活性化できません。
ノロウイルスの不活性化には加熱、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。
アルコールは、ウイルスの表面にあるエンベローブという膜を破壊することでウイルスを不活性化します。
そのため、エンベローブを持つ一般的なウイルスにはアルコール消毒が有効です。
一方、ノロウイルスはエンベローブを持たないので、アルコールを使ってもあまり意味がありません。
ノロウイルスは、特にカキを含む二枚貝に含まれますが、ノロウイルスに汚染された水や食品からも感染します。
特に冬季にかけて発生することが多くなっています。
ノロウイルスはウイルスに汚染した食品を直接食べることで感染します。
また、ウイルスに汚染した水や食品、調理器具、感染者の糞便や嘔吐物などを介して感染が広がります。
それは、感染者や調理従事者の手指、空気中に浮遊するウイルスのなどの二次感染によって起こっています。
つまり、ノロウイルスの食中毒はヒトからヒトへの感染によって起きているといえるのです。