紅茶の調理特性について
『仏祖の家常は喫茶喫飯のみなり。』(「正法眼蔵」家常(かじょう)より)お茶を飲んだり食事をしたりということは、日常生活の中ではごく当たり前の出来事ですが、そこにこそお釈迦様や祖師たちが伝えて来た仏法の尊さが宿るという教えです。曹洞宗は鎌倉時代に道元禅師によって中国から日本に伝えられ、瑩山禅師によって日本全国へ広められました。その教えは坐禅に象徴されますが、日常生活の歩く、とどまる、座る、寝るというようなあらゆる行為(行住坐臥/ぎょうじゅうざが)を禅の実践と捉えています。道元禅師が24歳だった1223年に中国へ留学し修行を行ないますが、中国で紅茶(発酵茶)の製造技術が確立したのが宋時代(960年...