自然毒中毒を起こす食品と産生される毒素の組み合わせ。

投稿日:2020年10月15日 更新日:

黄変米・・・黄変米毒(ペニシリウム)
ピーナッツ・・・アフラトキシン
ふぐ・・・フグ毒(テトロドキシン)
おにかます・・・シガテラ毒(シガトキシン)

・ピーナッツに生えたカビから産生された毒素「アフラトキシン」は強力な発がん性があります。また、肝臓に障害を起こして肝炎や肝がんを引き起こします。アフラトキシンは、「かび」が産生する有害物質です。(かびと細菌は細胞の構造や生態が違っており、同じものではありません。)

・テトロドトキシン(ふぐ毒)は一部のふぐの卵巣、精巣、肝臓、皮などに含まれる自然毒です。中毒を起こすと神経症状が表れます。また、猛毒で死に至ることもあります。

・シガトキシンは一部の魚に含まれる自然毒でシガテラ毒ともいいます。オニカマス、バラハタ、イッテンフエダイ、イシガキダイなど、サンゴ礁の近くに生息する魚に含まれます。

・ソラニンはじゃがいもの芽に含まれる毒です。腹痛やめまいなどの中毒症状を起こします。

・イヌサフランの毒はコルヒチンです。葉や根が行者ニンニクや玉ねぎなどに似ており、下痢や嘔吐、呼吸困難などの食中毒をもよおします。

・アブラソコムツやバラムツなどの魚の筋肉中はに大量のワックスが含まれており、人体は消化できないため腹痛や下痢などの食中毒をもよおします。

・ストロフェチジンは、モロヘイヤの茎、さや、種子に含まれる有害物質です。

・アミグダリン(青酸化合物)は、青梅に含まれる有害物質です。青梅は食用できますが、種の殻の中身(仁)に毒があります。

・メチルピリドキシンは、ぎんなんに含まれる有害物質です。嘔吐、下痢、呼吸困難を引き起こし、重症だと死に至ることもあります。

-典座教訓の実践/食品衛生学
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