黄色ブドウ球菌は「毒素型食中毒」の原因菌です。黄色ブドウ球菌はヒトの粘膜や皮膚にいるありふれた常在菌ですが、化膿した傷口に多く含まれます。

投稿日:2020年10月15日 更新日:

黄色ブドウ球菌は、毒素型食中毒の代表的な原因物質です。

手指などの傷や膿(うみ)、鼻腔に多く存在しており、食品に黄色ブドウ球菌が付着すると、食品内で増殖した黄色ブドウ球菌がエンテロトキシンという毒素を産生して毒素型食中毒を引き起こします。

エンテロトキシンは熱に強く、加熱では食中毒が防げません。
おにぎり、サンドイッチなどの調理品で食中毒が起こりやすくなっています。
発症まで3時間程度と短く吐き気や嘔吐が激しいです。
なお、このような食中毒は「食品内毒素型食中毒」とも呼ばれます。

-典座教訓の実践/食品衛生学
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