新調理システムについて

投稿日:2020年10月16日 更新日:

新調理システムとは、クックサーブ、クックチル、真空調理法の3調理法のことです。
調理法を組み合わせてシステム化した集中計画生産方式です。

クックサーブ(CookServe)は、従来から行われている調理法で、加熱等の調理後、すぐに提供する調理法のことです。
クックチル(CookChill)は、調理加熱後、急速冷却することにより、食中毒の危険性を減らし、一定期間の保存に耐えられるようにした調理法です。
真空調理法は、低温調理法とも呼ばれ、生の食材と調味液をフィルム袋に入れて真空密封し、TT(temparature time)管理の出来る調理器で材料に応じた時間と温度設定をして調理する調理法のことです。

・クックチル

クックチルは、食材を加熱調理してから90分間以内に中心温度が3℃以下になるまで冷却し、3℃以下に冷蔵して運搬・保管、提供時に再加熱する調理方式です。
適切な加熱調理によって細菌は死滅しますが、粗熱とりの際に自然冷却してしまうと菌の増殖温度帯(約10~60℃)をゆっくり通過するため、食中毒の危険性が高くなります。
クックチルは、この菌の増殖温度帯を短時間で通過させることができ、菌の増殖を防ぎます。
クックチルには、冷風を吹き掛けるブラストチラー方式とタンクを回転させながら冷却するタンブルチラー方式があります。(ブラスト=強風、タンブル=回転)

ブラストチラー方式は、加熱調理食品の基本温度である約90℃から芯温3℃程度まで急速に冷却する技術です。ブラストチラーは、冷風の出る急速冷却機で、粗熱とり・急速冷却・急速凍結することができます。調理後の熱々の食品を入れることができるので、水分・香り・色など、食材の風味を逃さずに冷却できます。

タンブルチラー方式は、氷温の冷却水を循環させたタンク内のドラムに加熱調理後パック詰めした液体状の調理品(スープやカレーなど)を入れ、ドラムを回転させながら急速冷却を行います。

・真空調理法

生の食材と調味液をフィルム袋に入れて真空密封し、TT(temparature time)管理の出来る調理器で材料に応じた時間と温度設定をして調理されます。

加熱後はそのまま提供されるか、冷却します。冷却は細菌の増殖を抑えて食中毒を防ぐため120分以内に10℃以下にします。冷却後、冷蔵庫などでの冷蔵保存、もしくは冷凍保存されたものは必要に応じて湯煎や電子レンジ、スチームコンベクションなどで再加熱して提供します。

-典座教訓の実践/調理理論



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