典座教訓の実践/調理理論

典座教訓の実践/調理理論

凝固剤の特徴について

・寒天原料は紅藻類(テングサなど)。熱可逆性を持ち、加熱すると溶け、冷却するとゲル状に固まります。ところてん、水ようかんなど。・ゼラチン原料は牛、豚などの皮や骨、腱のコラーゲン。砂糖を入れると凝固力と透明度が増します。酸の強い果物を入れると...
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ゼラチンゼリーについて

・ゼラチンに砂糖を加えると、ゼリー強度は高くなり、崩れにくくなります。また、酸の強い物を加えると、ゼリー強度は低くなります。・ゼラチン濃度が高いほど、ゼリー強度は高くなり、崩れにくくなります。・ゼラチンゼリーは寒天ゼリーよりも柔らかくなめら...
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トマトの加工品について

トマトの加工品は世界中で様々な方法で作られています。トマトの代表的な加工品には、トマトジュース、トマトピューレ、トマトペースト、トマトケチャップ、トマトソース、チリソースがあり、それぞれ、味付け、固形分の割合が異なります。・トマトピューレは...
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調理と香りについて

・パンの好ましい香りの主成分は、主に「エステル」です。・魚の生臭みは、みそ漬にすると緩和されます。みそには、においを抑える効果があります。みそが、魚のにおい成分であるトリメチルアミンを吸着するため、生臭みを緩和することができます。・飯の焦げ...
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オーブン(天火)の調理特性について

オーブン(天火)は、天板からの伝導熱、庫内の壁面からの放射熱、熱せされた空気の対流放熱によって、食品を動かさなくても全体を加熱することができます。オーブンには、庫内の空気をかくはんしない「自然対流式オーブン」と、ファンで空気をかくはんさせる...
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寒天ゼリーについて

・寒天の原料は天草(テングサ)やオゴノリなどの紅藻類です。・寒天で作る牛乳かんの寒天濃度は、7~8%です。牛乳に含まれるたんぱく質や脂質は、寒天のゲルを阻害する働きがあるため、食感が柔らかくなります。・寒天は高温で再加熱すると再度溶解します...
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新調理システムについて

新調理システムとは、クックサーブ、クックチル、真空調理法の3調理法のことです。調理法を組み合わせてシステム化した集中計画生産方式です。クックサーブ(CookServe)は、従来から行われている調理法で、加熱等の調理後、すぐに提供する調理法の...
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でん粉について

・水を加えて加熱すると、吸水膨潤して糊化(こか)します。でんぷんに水を加えて加熱することで、糊状にし、消化しやすく、食に適した状態に変化させることを、でんぷんのα化(アルファか)といいます。そのまま放置すると、冷却、水分の減少とともに、硬く...
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食べ物とその食べ物をおいしいと感じる温度の組み合わせについて

食べ物がおいしく感じられる温度は、一般に体温+-25~30℃とされています。また、甘味、塩味、苦味などは温度によっても感じ方が変わってきます。・冷たい飲み物:5~10℃・あたたかいもの:60~65℃茶わん蒸し、コーヒー、紅茶、緑茶、スープ・...
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そばの調理性について

そばは、香味を重んじるので、そば粉は挽きたてを用いるという特徴があります。また、挽きたて、打ちたて、ゆでたてがおいしさの条件といわれています。・そばでは、そば粉8、小麦粉2の割合で混ぜて調製したものを「二八そば」といいます。つなぎが入ること...