典座教訓の実践/調理理論

みりんの調理特性について

・本みりんとみりん風調味料は、アルコール度数が異なります。本みりんは14%程度、みりん風調味料は1%未満です。・本みりんは、お米からできたお酒で、麹菌かお米の甘さを引き出したものです。なお、本みりんはアルコールとその他の約50%が糖なので常...
典座教訓の実践/調理理論

食品の洗浄について

食品の洗浄は有害物を取り除き、見た目をきれいにして味を良くするために必要に応じて行います。洗浄方法は流し洗い、もみ洗い、こすり洗い、振り洗い、撹拌洗いなどがあり、必要であればタワシやスポンジ、洗米機などを使います。・魚の切り身は基本的に洗わ...
典座教訓の実践/調理理論

揚げ物の調理について

揚げ物は、揚げ油を熱媒体とする「乾式加熱」(水を使わない加熱)で、揚げ物の衣には食品の水分の蒸発を防ぎながら加熱する役割があります。揚げ物は、油に直接触れる衣から水分が蒸発し、その際に空洞ができて油が入り込みます。中の食材は油に直接触れてい...
典座教訓の実践/調理理論

食塩の作用について

食塩は使い方次第で食材の味を引き立てたり、なだめたりする相互作用の働きがあります。また、微生物などの防腐作用やぬめり取り、野菜の色を鮮やかにする効果もあり、塩蔵品なども多く作られています。・野菜に食塩を加えると、浸透圧の作用によって中の水分...
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大量調理について

大量調理は少量調理とさまざまな条件が異なるため、少量調理にはない物理的、調理科学的な現象が起こります。たとえば、大量調理で煮物をすると、煮汁が少ないために加熱ムラができやすいほか、食材の重みでつぶれやすくなること、攪拌が必要であることが重な...
典座教訓の実践/調理理論

魚肉の加熱による変化について

魚はたんぱく質を豊富に含みます。また、魚を加熱すると脂肪と水分が抜け、重量が減少します。魚の脂には、「DHA」「EPA」などの不飽和脂肪酸が含まれています。この2つの脂肪酸は魚の脂だけにしか含まれていません。この2つの脂肪酸はサラサラとして...
典座教訓の実践/調理理論

新調理システムについて

新調理システムとは、クックサーブ、クックチル、真空調理法の3調理法のことです。調理法を組み合わせてシステム化した集中計画生産方式です。クックサーブ(CookServe)は、従来から行われている調理法で、加熱等の調理後、すぐに提供する調理法の...
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トマトの加工品について

トマトの加工品は世界中で様々な方法で作られています。トマトの代表的な加工品には、トマトジュース、トマトピューレ、トマトペースト、トマトケチャップ、トマトソース、チリソースがあり、それぞれ、味付け、固形分の割合が異なります。・トマトピューレは...
典座教訓の実践/調理理論

かきたま汁について

かきたま汁はシンプルでありながら、調理技術によって仕上がりが変わってくる料理です。かきたま汁は、醤油や塩で調味しただしに片栗粉もしくは葛粉を加えてとろみをつけ、汁が沸騰させた状態で溶き卵を糸をたらすように加えて作ります。・汁は吸い物のだしで...
典座教訓の実践/調理理論

お茶の入れ方、茶葉について

茶葉には非発酵茶と半発酵茶、発酵茶、後発酵茶があります。お茶の入れ方は茶葉の種類により、湯の適正温度が異なります。・非発酵茶発酵せずに作るお茶です。緑茶(煎茶、玉露、ほうじ茶、番茶、抹茶)。番茶をいれる時に100℃のお湯を使うのは、温度の高...