典座教訓の実践/調理理論

冷凍食品の扱い/低温保存について

冷凍食品は有害微生物が増殖できない-15℃以下に保ったものです。冷凍食品には、解凍してから調理するものと解凍せず凍結したまま調理するものがあります。基本的に、生の食品は解凍してから、調理済みの食品は凍結したまま調理することで食品の味を保つこ...
典座教訓の実践/調理理論

食品素材の加熱調理時の色の変化について

食品に含まれる色素についてアスタキサンチン(赤)・・・甲殻類、サケクロロフィル系(緑)・・・葉緑素カロテン(赤、黄色)・・・緑黄色野菜、かんきつ類、とうもろこしなどアントシアン系(青、紫、赤)・・・黒豆、 なす、ブルーベリーなど・小松菜をゆ...
典座教訓の実践/調理理論

食酢について

・ポーチドエッグでは、水中に塩や酢を加えることで、卵の熱凝固を早くします。たんぱく質は、酸や熱によって固くなる性質があります。・カリフラワーに食酢を加えることで、褐変、変色を防ぎ白くゆでることができます。・食酢は、魚などの食品の臭みを抑制す...
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豆類の調理について

乾燥した豆は表皮が固いので、そのまま調理しても柔らかくなるまでに時間がかかります。そのため、水に浸漬して吸水・膨潤・軟化させてから調理します。(吸水に要する時間は、豆の種類、温度によっても変わります。)・大豆の初期の吸水速度は、小豆より早い...
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でん粉について

・水を加えて加熱すると、吸水膨潤して糊化(こか)します。でんぷんに水を加えて加熱することで、糊状にし、消化しやすく、食に適した状態に変化させることを、でんぷんのα化(アルファか)といいます。そのまま放置すると、冷却、水分の減少とともに、硬く...
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調理と香りについて

・パンの好ましい香りの主成分は、主に「エステル」です。・魚の生臭みは、みそ漬にすると緩和されます。みそには、においを抑える効果があります。みそが、魚のにおい成分であるトリメチルアミンを吸着するため、生臭みを緩和することができます。・飯の焦げ...
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調理によるビタミン類の変化について

・ビタミンAは、水溶性ではなく脂溶性のため、千切りにんじんを水にさらしても水に溶けて損失することはありません。 ビタミンC、ビタミンB群等が水溶性ビタミンにあたります。 ・きゅうりを切るとアスコルビン酸酸化酵素が活性化し、ビタミンCを破壊さ...
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電子レンジ加熱について

・ビタミンの損失は少ない。電子レンジは短時間加熱のため、熱に弱い.ビタミンの損失を抑えることができます。・熱効率が良い。電子レンジは、マイクロ波によって、食品内の水分子を振動させることで、熱を発生させます。食品の外側からでなく、食品内部から...
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食肉類の調理による変化について

・肉質は、筋繊維を切るようにしてから加熱すると軟化します。肉に含まれる筋繊維は、長く一定方向に伸びており、加熱によって縮まり食感が固くなります。これを切って短く分断(筋切り)したり肉を叩いたりすることで、加熱しても柔らかい食感になります。・...
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加熱調理操作には「乾式加熱」と「湿式加熱」「誘電加熱」があります。

・乾式加熱(水を使わず加熱する)・・・焼き物、揚げ物、炒め物・湿式加熱(水を利用して加熱する)・・・煮物、ゆで物、汁物、蒸し物・誘導加熱(電子レンジ)さらに、焼き物は「直火焼き」と「間接焼き」に分けられます。・直火焼き(熱源の放射熱を食品に...