典座教訓の実践/調理理論

熱の伝わり方の方法と伝熱形式及び調理法の組み合わせ

熱の伝わり方には「伝導伝熱」「対流伝熱」「放射伝熱」があります。・伝導伝熱鍋やフライパンに食品を接触させ、高温である鍋やフライパンの熱が、低温である食品の表面から徐々に内部に伝わっていく状態です。(鉄板上で食材を加熱 ―― 伝導伝熱 ―― ...
典座教訓の実践/調理理論

調理を行う意義・目的とは、栄養効率を高め、衛生的で嗜好性を高める食べ物とし、食文化を理解・継承することである。

・調理することで食品を消化・吸収しやすくし、栄養価を高める。・有害なものの除去や加熱により、食べ物を安全かつ衛生的にする。・形、色、味、テクスチャー、温度などをととのえ、美味しくする(嗜好性を高める)。・保存性を高める。
典座教訓の実践/調理理論

魚介類の調理性について

・「さけ」は、白身魚に分類されます。さけが赤いのは、アスタキサンチンという色素によるものです。「赤身魚」か「白身魚」かは、筋肉中の血色素である、ミオグロビンの含有量により分類されます。・「皮霜作り」とは、「たい」などの皮目に熱湯をかけた後、...
典座教訓の実践/調理理論

紅茶の調理特性について

・紅茶に含まれる「テアフラビン」という色素は、酸性に傾くと無色になる特性を持っています。レモンを入れると、レモンに含まれるクエン酸に反応し、紅茶の色が薄くなります。・紅茶のクリームダウンは、アイスティーを作る時にみられる現象です。熱い紅茶を...
典座教訓の実践/調理理論

加工米の種類に関する記述

・無洗米は普通精米後にぬか除去処理をした米なので、洗米せず炊飯することができます。無洗米は、米の表面についているぬかを完全に除去した米です。普通の精白米は表面にぬかが少し残っているので、洗米して取り除いてから炊飯する必要があります。無洗米は...
典座教訓の実践/調理理論

小麦粉菓子類の生地に関する記述

・「クッキー」生地の焼き色は、アミノカルボニル反応によって褐変したものです。アミノカルボニル反応(メイラード反応)は、たんぱく質やアミノ酸、ブドウ糖や麦芽糖などの糖類を一緒に加熱した時に起こる現象です。焼き菓子、かば焼き、しょうゆの褐色は、...
食品

たけのこ

・たけのこはそのままだとえぐみが非常に強く、ゆでてアクを抜く必要があります。たけのこをゆでる時は、えぐみの元になるアク(シュウ酸)を除去するため、ゆで水に糠(ぬか)や米のとぎ汁を加えます。糠や米のとぎ汁はシュウ酸を溶出して吸着しアクを除去し...
典座教訓の実践/食品衛生学

寄生虫について

魚介類に寄生する寄生虫・アニサキス・・・イカ、サバ・横川吸虫・・・アユ、シラウオ・旋尾線虫・・・ホタルイカ・顎口虫・・・ウナギ、ドジョウ・肝吸虫・・・淡水魚・クドア・セプテンプンクターター・・・ヒラメ獣肉に寄生する寄生虫・無鉤条虫・・・牛・...
典座教訓の実践/食品衛生学

調理場の環境について

・手洗い所や便所はもちろんのこと、その他調理場の入り口など、なるべく多数設けるようにします。蛇口は自在蛇口とし、ペーパータオルまたは温風乾燥機を設置するようにします。タオルの共用は避けるようにします。・調理場は、湿度80%以下、温度25℃以...
典座教訓の実践/食品衛生学

耐熱温度に関する記述

・ポリエチレンの耐熱温度は70~100℃です。ラップフィルム、ザル、容器等に使われます。・塩化ビニルの耐熱温度は60~70℃です。ラップフィルム、卵パックに使われます。・ポリスチレンの耐熱温度は70~90℃です。卵パック、ストロー、まな板、...