朝・夕のお経
お寺では朝の坐禅を終えた後、本堂で朝課(ちょうか)を行ないます。同様に夕方には晩課(ばんか)を行なっています。基本的な朝課・晩課の流れは、永平寺を本寺とする寺院、總持寺を本寺とする寺院など、大本山にならった構成になっています。梅秀師匠のもとでの小僧生活で、朝課・晩課の基本から教わったのですが、師匠いわく「余語翠巌師匠に教えられた通り教えている」とのことで、とても厳しいものでした。最近では珍しいことだと思いますが、三者とも親子関係ではない為、甘えはお互いに許されません。師匠いわく「弟子がいるから真面目にやらなくてはいけなくて大変なんだよ」と言うものだから、手を抜いてもらって構わないと本音では思い...