buddhism

典座教訓の実践/調理理論

天ぷらについて

・天ぷらをする時、油の中に大量の材料を一度に入れると、急激に油の温度が下がってしまい、からっと揚がりません。油の温度を一定に保つために、材料は少しずつ入れる必要があります。・素揚げした場合の給油率は、食材や切り方によっても異なりますが、3~...
食品

たけのこ

・たけのこはそのままだとえぐみが非常に強く、ゆでてアクを抜く必要があります。たけのこをゆでる時は、えぐみの元になるアク(シュウ酸)を除去するため、ゆで水に糠(ぬか)や米のとぎ汁を加えます。糠や米のとぎ汁はシュウ酸を溶出して吸着しアクを除去し...
典座教訓の実践/調理理論

蒸し物について

・蒸し物は、煮物よりも栄養素の損失が少ないとされています。蒸し物は直接水に触れずに調理されるため、栄養素が水溶性であっても流出しにくい傾向があります。調理方法や具体的な食材によって損失の程度は異なります。・蒸し物は、湯が沸騰し、蒸気が立って...
典座教訓の実践/調理理論

卵黄は脂質(33%)・たんぱく質(17%)・水(50%)で構成され、脂質に「レシチン」が多く含まれているのが特徴です。

レシチンは、本来混ざり合わない水と油の性質を中立させ、なじませる「乳化」をする作用を持っています。卵黄は高い乳化力があり、乳化が必要なマヨネーズやアイスクリームの原料に使われています。
典座教訓の実践/調理理論

でん粉について

・水を加えて加熱すると、吸水膨潤して糊化(こか)します。でんぷんに水を加えて加熱することで、糊状にし、消化しやすく、食に適した状態に変化させることを、でんぷんのα化(アルファか)といいます。そのまま放置すると、冷却、水分の減少とともに、硬く...
典座教訓の実践/調理理論

お茶の入れ方、茶葉について

茶葉には非発酵茶と半発酵茶、発酵茶、後発酵茶があります。お茶の入れ方は茶葉の種類により、湯の適正温度が異なります。・非発酵茶発酵せずに作るお茶です。緑茶(煎茶、玉露、ほうじ茶、番茶、抹茶)。番茶をいれる時に100℃のお湯を使うのは、温度の高...
典座教訓の実践/調理理論

食酢について

・ポーチドエッグでは、水中に塩や酢を加えることで、卵の熱凝固を早くします。たんぱく質は、酸や熱によって固くなる性質があります。・カリフラワーに食酢を加えることで、褐変、変色を防ぎ白くゆでることができます。・食酢は、魚などの食品の臭みを抑制す...
典座教訓の実践/調理理論

エマルジョン(乳化)とは、水と油のように混ざり合わない2つの液体を攪拌などにより、強制的に混合させ、水の中に油が分散した状態をいいます。乳化剤によって2つの物質をエマルションさせます。

・水中油滴型エマルション(O/W型)・・・水の中に油脂が分散したもの。マヨネーズ。卵黄のレシチンが乳化剤になって、酢と油をエマルションさせます。・油中水滴型エマルション(W/O型)・・・油の中に水が分散したものバター、ショートニング、マーガ...
典座教訓の実践/調理理論

食品素材の加熱調理時の色の変化について

食品に含まれる色素についてアスタキサンチン(赤)・・・甲殻類、サケクロロフィル系(緑)・・・葉緑素カロテン(赤、黄色)・・・緑黄色野菜、かんきつ類、とうもろこしなどアントシアン系(青、紫、赤)・・・黒豆、 なす、ブルーベリーなど・小松菜をゆ...
典座教訓の実践/調理理論

食べ物とその食べ物をおいしいと感じる温度の組み合わせについて

食べ物がおいしく感じられる温度は、一般に体温+-25~30℃とされています。また、甘味、塩味、苦味などは温度によっても感じ方が変わってきます。・冷たい飲み物:5~10℃・あたたかいもの:60~65℃茶わん蒸し、コーヒー、紅茶、緑茶、スープ・...