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典座教訓の実践/食品衛生学

令和元年において、食中毒の発生事件数が最も多かったのは3月の117件です。次いで4月の107件、10月の103件が続きます。

梅雨から夏にかけては細菌が増えやすいため細菌性食中毒、冬はノロウイルス等ウイルス性食中毒の発生率が上がります。その他の季節にはキノコなど食材による自然毒の発生件数が多いです。原因食品別発生状況の事件数の総数では、飲食店における事件数が多いで...
典座教訓の実践/食品衛生学

食品のたんぱく質や糖によって分解され、有用な食品に変質することを「発酵」といいます。

「発酵」とは、酵母やカビなどの食用微生物と食品を組み合わせ、酵素反応を利用して人にとって有益なもの(都合が良いもの)に変えることです。「酸敗」は脂質が酸化により劣化した状態で、有用な変質ではありません。「変敗」は食品中の糖質や脂肪が分解され...
典座教訓の実践/食品衛生学

ウェルシュ菌は人の腸管内に常在する、偏性嫌気性(酸素がない状態でのみ発育する)の芽胞形成菌です。

芽胞は熱に強く、加熱しても完全に死滅することはありません。ウェルシュ菌の潜伏期間は8~20時間で、12時間前後のことが多いです。ウェルシュ菌食中毒の主な症状は、下痢・腹痛です。吐き気、嘔吐は少なく、発熱もあまりみられません。ウェルシュ菌食中...
典座教訓の実践/食品衛生学

食品関係の営業をしようとする者は、厚生労働省令の定めるところにより、都道府県知事の許可を受ける必要があります。営業許可が必要な業種は、飲食店営業、喫茶店営業、菓子製造業など、34業種あります。

典座教訓の実践/食品衛生学

細菌の増殖を防ぐために、熱処理や低温保存などの温度管理が行われます。

食品を冷凍することで死滅することはありません。静菌状態となります。細菌が発育し増殖するためには、水分、適度な温度、栄養素の3つの条件が必要になります。これらは増殖の条件であって、生存の条件ではないため、このうち1つか2つしか満たされなくても...
典座教訓の実践/食品衛生学

ベロ毒素は主に食肉や一般食品が原因で引き起り、腸管出血性大腸菌とも言われ、赤痢菌が産生するベロ毒素で激しい腹痛や水様性の下痢、血便を起こします。

食中毒菌の中では最小で、潜伏期間は4~9日間程度で発症して1~2日間後に出血性下痢を起こします。乳幼児や高齢者が感染すると腎臓障害を引き起こし、場合によっては死亡することもあります。
典座教訓の実践/食品衛生学

食品営業施設・設備の衛生管理に関する記述

貯蔵槽は清潔を保持するため、専門の業者に委託して清掃を年1回以上行います。また、清掃の証明書は1年間保管します。作業中は蒸気や煙、熱気がこもらないように、換気ファン、換気筒、換気扇を備えて高温多湿を避けるようにします。ハエが入らないように網...
典座教訓の実践/食品衛生学

器具・容器包装からカドミウムが溶出して食品に混入する危険性があるため、ガラス製、陶磁器製、ホウロウ製品の器具や容器に対しては、「食品、添加物の規格基準」を定め、カドミウムおよび鉛に関する規格基準を設定しました。

カドミニウムは工業用のメッキや塗料などに用いられる金属です。有害な物質のため人体に曝露することを制限しなければなりません。カドミウムや鉛は酸に溶けやすい性質を持つため、調理の際に溶けだし害をなす恐れがあります。そのため、溶出検査を行い、溶出...
典座教訓の実践/食品衛生学

食品衛生法の規定は、食品の安全性と衛生基準を確保し、消費者の健康を保護するために定められています。

食品衛生法で、以下のようなものが食品の対象になっています。・食品そのもの(食材、加工食品、調味料など)・食品添加物・食品の容器や包装・食品の製造・加工・販売に関連する設備や施設・食品衛生管理に関わる機関や個人これらの規定は、食品の安全性と衛...
典座教訓の実践/食品衛生学

E型ウイルス肝炎は、E型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症で、感染源は主に汚染された飲料水や食品です。特に発展途上国でよく見られます。