脂肪/脂質

典座教訓の実践/栄養学

不飽和脂肪酸を多く含む油脂は、常温で液体であることが一般的です。これは、不飽和脂肪酸が分子間の相互作用を妨げ、油脂の流動性を高めるためです。

飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸よりも酸化しにくい性質を持っています。これは、飽和脂肪酸の分子構造が不飽和脂肪酸よりも安定しているためです。飽和脂肪酸には必須脂肪酸が含まれていません。必須脂肪酸は、人間の体内で合成されないため、食事から摂取する必要...
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脂溶性ビタミンは、油脂と一緒に摂取することで吸収率が向上するので、油脂の多い食事を摂取することで、脂溶性ビタミンの吸収率が高まります。実際に、脂溶性ビタミン(A、D、E、K)は脂肪の存在に依存しています。

脂溶性ビタミンは、過剰摂取された場合に体内に蓄積される可能性があります。特に、ビタミンAやビタミンDの過剰摂取は、肝臓や脂肪組織などに蓄積されることが知られています。しかし、長期間にわたって過剰な脂溶性ビタミンを摂取すると、中毒症状が引き起...
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脂質異常症は生活習慣病のひとつです。飽和脂肪酸を含む動物脂肪やエネルギーの過剰摂取によって起こります。

脂質異常症を予防するためには、動物脂肪は少なめとし、植物油脂や魚油の摂取を多めにすることがのぞましいです。
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中性脂肪(トリアシルグリセロール)は、膵臓から分泌されるリパーゼによってモノアシルグリセロールと脂肪酸に分解・吸収されます。

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新生児は、体内の水分重量の割合が80%あります。しかし、年齢が上がると水分重量の占める割合は徐々に減少していき、高齢者になると50%程度になります。生物の体を構成しているのは、水分と5大栄養素(糖質、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン類)です。

体水分量の1~2%を失うと喉の渇きをおぼえるようになり、5%で頭痛、10%でけいれんが起こります。また、20%の水分量を失うと死に至ります。体重に占める水分重量の割合(%)は、新生児が最も多く、年齢が上がると共に減少していきます。人は加齢に...
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油脂を構成する脂肪酸には、2重結合を持たない「飽和脂肪酸」と2重結合を持つ「不飽和脂肪酸」があります。

さらに、不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類され、多価不飽和脂肪酸にはn−3(ω3)系とn−6(ω6)系があります。n−3(ω3)系脂肪酸にはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、α−リノレン酸が...
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ビタミンが不足すると欠乏症が起こります。ビタミンB群にはB1・B2・B6・B12・ナイアシン・葉酸があり、それぞれ特性、不足すると出る症状は異なります。

ビタミンB1⇒脚気(かっけ)ナイアシン⇒ペラグラビタミンC⇒壊血病ビタミンA⇒夜盲症ビタミンB12⇒悪性貧血・ビタミンB1は、エネルギー代謝に関与しており、糖質をエネルギーとして消費する役割を持っています。チアミンともいいます。豚肉、胚芽米...
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たんぱく質は、筋肉、血液、臓器、皮膚、髪など組織を作る材料に使われる栄養素です。ただし、主要なエネルギー源である糖質や脂質が不足すると、たんぱく質もエネルギー源として使われていきます。

5大栄養素の糖質・たんぱく質・脂質・ミネラル(無機質)・ビタミン類については、それぞれの特徴をおさえておきましょう。どのミネラルも体内ではつくることができず、毎日の食事から摂取する必要があります。また、5大栄養素のうち、熱やエネルギーのもと...
典座教訓の実践/栄養学

人体の構成成分の成人男女の平均的な割合は水分が60~70%、たんぱく質15~20%、脂質13~20%、ミネラル(無機質)5~6%、糖質1%程度です。

たんぱく質は人体に約16%含まれます。また、食事からはエネルギーに対して13~20%の割合で摂取するすることが推奨されています。脂質は人体に約16%含まれます。また、食事からはエネルギーに対して20~30%の割合で摂取するすることが推奨され...
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脂肪には単純脂質・複合脂質・誘導脂質の3種類があり、食品中の脂質の大半は単純脂質です。単純脂質には中性脂肪、ロウなどがあります。

脂肪/脂質とは、炭水化物、たんぱく質と並ぶエネルギー産生栄養素のひとつです。体内でエネルギー源として、あるいは細胞膜を構成する成分や生理活性物質として働きます。生体成分のうち、水に溶けない物質をいい、体内では水分の次に多く含まれています。中...