正伝の仏法

問処の道得

瑩山禅師の仏道とは、どういうものであったかを簡潔に説明すると、仏道というものがどういうものであるか、それを生涯にわたって問い続けていくこと、その姿勢に尽きます。問処の道得(もんじょのどうとく)という言葉もありますが、問いがそのまま答えになっ...
正伝の仏法

三遊亭円楽(6代目)さんがお亡くなりになられて

先日、三遊亭円楽(6代目)さんがお亡くなりになられましたが、人気テレビ番組「笑点」も闘病のため休んでいて、いつか復活の時を楽しみにしていたのでその知らせに驚きました。戒名は「泰通圓生上座」と公表されましたが、曹洞宗のお寺で2016年に得度を...
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10月5日は達磨忌(だるまき)

菩提達磨大師の命日が10月5日であることから、特に禅宗の曹洞宗や臨済宗、黄檗宗では達磨大師の遺徳をしのぶ達磨忌の法要や坐禅会が行われます。年中行事の中でも欠かせない行事ですね。達磨さんとして親しまれているものの、命日と聞くと「本当にいた人な...
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懺悔文(さんげもん)

我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)皆由無始貪瞋痴(かいゆうむしとんじんち)従身口意之所生(じゅうしんくいししょしょう)一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)【読み下し文】我れ昔より造る所の諸の悪業は、(われむかしよりつくると...
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普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)/道元

原ぬるに夫れ、道本圓通、爭か修証を假らん。宗乗自在、何ぞ功夫を費さん。况んや、全体遙かに塵埃を出ず、孰か拂拭の手段を信ぜん。大都、当処を離れず、豈修行の脚頭を用うる者ならんや。然れども、毫釐も差あれば、天地懸に隔たる。違順纔かに起れば、紛然...
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十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)

・不殺生戒(殺さない)・不偸盗戒(盗まない)・不貪婬戒(犯さない)・不妄語戒(誤ったことをいわない)・不酤酒戒(酒に溺れない)・不説過戒(他人の過ちを説かない)・不自讚毀他戒(自らを褒め他人を謗らない)・不慳法財戒(教えも財産も他人に渡すこ...
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三聚浄戒(さんじゅじょうかい)

・摂律儀戒(悪いことはしない)・摂善法戒(善いことをする)・摂衆生戒(全ての衆生を救う)
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坐禅用心記(ざぜんようじんき)/瑩山

正和元(1312)年、瑩山禅師は能登(石川県)に永光寺(ようこうじ)を開き、そこで『坐禅用心記』を撰述しました。坐禅の心得を説いた指導書で、『普勧坐禅儀』とともに参禅する者にとって欠くことのできない教説です。坐禅の意義から、参禅の時の呼吸や...
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舎利礼文(しゃりらいもん)

ふりがな ありしゃりらいもん舎利礼文いっしん ちょうらい一心頂礼 まんとくえんまん万徳円満  しゃーかーにょーらい  釈迦如来しんじんしゃーりー真身舎利  ほんじーほっしん本地法身  ほっかいとうばー 法界塔婆 がーとーらいきょう我等礼敬 ...
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『梵網経』盧舍那仏説菩薩心地戒品第十 巻下の一節

衆生受仏戒(衆生仏戒をう受くれば、)即入諸仏位(即ち諸仏の位に入る、)位同大覚已(位大覚に同うし已る、)真是諸仏子(真に是れ諸仏の子みこなりと。)『梵網経』盧舍那仏説菩薩心地戒品第十 巻下より